2017年11月12日日曜日

フォト・リアリズム

写真を観て絵を描くのは云十年ぶり。
写真を観て絵を描けば、上手に観える絵が
誰でも描けると知人には言ってきたが、実際
に写真を観て描くと結構難しい。
F4号粗目のキャンバスなのでディテール描写も
粗くなってしまう。
画面左の顎のラインや口中内の描写は比較的良好
かもしれない。
画面右頬の赤味は少し抑えたほうが良かっただろう。
眼の付近の描写は乾いた筆でボカシながら詰めていけば
良いかも。
バックの赤や服のベタ処理はこの程度で良いだろう。
あと少しグレーズで色をのせたあと白い点を加えてい
けば今よりは透明感のある作品になったかも。
フォト・リアリズムというのは原画写真そっくりな描写
が100点レベルであるが、100点に近づくほど芸術性は低下、
赤点レベルのほうが芸術性は高まるだろう。
つまり100点満点のフォト・リアリズム作品は写真の複製で
あって芸術性はゼロということか。

自分がハイパーリアリズムと云えるレベルまで描写できて
いれば、また違った思考が芽生えていたかも。


CIMG0835.JPG

2017.4.30 F4 oil on canvas kazuo izu

https://www.youtube.com/watch?v=rKwb9P1JtC4