写真を観て絵を描くのは云十年ぶり。
写真を観て絵を描けば、上手に観える絵が
誰でも描けると知人には言ってきたが、実際
に写真を観て描くと結構難しい。
F4号粗目のキャンバスなのでディテール描写も
粗くなってしまう。
画面左の顎のラインや口中内の描写は比較的良好
かもしれない。
画面右頬の赤味は少し抑えたほうが良かっただろう。
眼の付近の描写は乾いた筆でボカシながら詰めていけば
良いかも。
バックの赤や服のベタ処理はこの程度で良いだろう。
あと少しグレーズで色をのせたあと白い点を加えてい
けば今よりは透明感のある作品になったかも。
フォト・リアリズムというのは原画写真そっくりな描写
が100点レベルであるが、100点に近づくほど芸術性は低下、
赤点レベルのほうが芸術性は高まるだろう。
つまり100点満点のフォト・リアリズム作品は写真の複製で
あって芸術性はゼロということか。
自分がハイパーリアリズムと云えるレベルまで描写できて
いれば、また違った思考が芽生えていたかも。
2017.4.30 F4 oil on canvas kazuo izu
https://www.youtube.com/watch?v=rKwb9P1JtC4