絵画において、絵具の物質性を強調することで、画面の
平面性は強まるが、視線誘導を試みた瞬間、画面に空間が
発生する。
画面に文字だけを描けば、画面から空間を排除できる。
河原温の日付絵画など典型的な例であるが、これは絵画に
おける一つの表現手法であって、絵画の最終地ではない。
篠田桃紅などは、その逆で、文字に視線誘導を試み、書に
空間を作ってしまった。
グリーン・バーグ的に空間を排除できない絵画を古臭いと
決めつけるのではなく、多様性を受け入れてもいいだろう。
多様性否定の先には、人間味のない世界があるだけ。
そこは、AIの世界だろう。
私は人間である。
oil on canvas F10 [530mm x 455mm]
"Yellow time” kazuo izu 2016.07.28
https://www.youtube.com/watch?v=6V5mtUff6ik&list=PLeoBVKHKNsGriWnBb7u2FrwRC-izVytZg&index=3